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子供のうちから行う歯列矯正について
歯列矯正 小児矯正
東灘区の歯医者 井村歯科クリニックです。
歯列矯正は、歯並びを整え、噛み合わせの改善やお口のトラブルの軽減を目的とした治療です。
本コラムでは、お子さまの歯並びにお悩みの親御さまに向けて、子供のうちから行う歯列矯正(小児矯正)について歯科医の視点から詳しく解説いたします。
子供の歯列矯正(小児矯正)とは?
子供の矯正は「Ⅰ期治療」と呼ばれる治療を指すことがほとんどです。Ⅰ期治療は、永久歯がきれいに生えそろうようスペースを確保する目的で行われ、4~10歳ごろの乳歯と永久歯が混在する時期に始めます。
あごの成長を利用して歯列の幅を少しずつ広げていく拡大床矯正であれば、抜歯のリスクを抑え、食事やブラッシングに支障もきたしません。
なお、永久歯が生えそろう11~12歳ごろからの小児矯正では「Ⅱ期治療」が行われます。Ⅱ期治療では、大人の歯列矯正と同じようにマルチブラケットやマウスピースによる矯正がメインです。
ただし、お子さまの口腔内の状況によっては抜歯や外科手術が必要になったり、Ⅰ期治療から継続してⅡ期治療を行う場合もあります。
子供の歯列矯正にかかる費用
お子さまの歯列矯正にかかる費用の目安をご紹介します。
Ⅰ期治療の費用相場は20~50万円程度、Ⅱ期治療の費用相場は30~100万円程度です。ただし、これらの費用には矯正前の検査や診断料、矯正後の保定にかかる費用は含まれません。なお、Ⅱ期治療で抜歯が必要な場合、抜歯にかかる費用は別途必要となります。
基本的に、小児矯正を含む矯正治療では保険が適用されません。ただし、唇顎口蓋裂や鎖骨頭蓋骨異形成などの先天的な遺伝子疾患、3本以上の永久歯が生えてこない咬合異常、顎離断等の外科的手術を必要とする顎変形症では、保険適用で歯列矯正治療を受けられる場合があります。
子供の矯正治療は、歯の生え方やあごの成長具合などを診て、慎重に判断する必要があります。お子さまの歯並びが心配なら、乳歯が生えそろった4歳くらいを目安に、小児歯科専門医が在籍する当院までお気軽にご相談ください。
Q1:小児矯正の費用を抑える方法はありますか?
A1:Ⅰ期治療から継続してⅡ期治療を行う場合、割引を受けられることがあります。そのほか、医療費控除も利用できる場合があります。
Q2:小児矯正の通院頻度はどのくらいですか?
A2:通常、Ⅰ期治療では2ヶ月に1回、Ⅱ期治療では1ヶ月に1回の頻度でご来院いただきます。ただし、違和感や痛みのある場合は、早めにご来院ください。